わたしが統合失調症になった日

困っている猫 統合失調症になった話

わたしは、30数年間大きな病気もせず、平凡に生きていました。結婚を機に関東から関西に引っ越しただけの、ちょっと人見知りな凡人主婦です。こどもが生まれる前も生まれてからも、夫を置いて、新幹線に乗って帰省していました。そんなわたしが、統合失調症になったのは、新幹線の中。キッカケは何だったのか、整理していきます。

帰省先の両親の様子がおかしかった

3ヶ月に1回は実家に帰省していました。3ヶ月前と同じように、実家に帰ると、何となく母と父の様子がおかしかったのです。神妙な顔で、『母は集団ストーカーにあっている』と父が言いました。それって何?と検索してしまったが最後。わたしは、その存在を信じてしまいました。

帰省中の3日間で、母は泣き、追い詰められ、異様な様子に恐怖したのを今も覚えています。朝起きたら母がいないんじゃないかと怯えながら眠りました。

翌日、母は『戦うから、もう大丈夫』と言いました。正直心配だったけれど、昨日より落ち着いた様子だったので、帰宅することにしたのです。

新幹線の様子がおかしい

わたしの脳内には、3日間で父と母に植え付けられた集団ストーカーの存在がありました。歩いている人みんなが、こっそりわたしを着けているような気がします。

新幹線の一番前に乗り、振り返るとガラガラに空いていたはずの車内が突然満席になったような気がしました。そして、隣に座る赤ちゃん連れのお母さんがこちらを気にしているような。車掌が、演技をしているような。電話で、『対象が名古屋駅通過しました』と伝えられているような。車内の全員に見張られているような気分になってしまったのです。

恐くて仕方ないのに、何もわからない2歳の娘を守らないといけないのに、新幹線の中では逃げ場がありません。わたしはパニックになりました。この日が、統合失調症を発症した日だったのだと思います。

助けを求めた先が大正解だった

夫に仕事を抜け出して迎えに来て、助けてと言いましたが、事情を知らない夫には難しいようでした。必死で帰宅しましたが、最寄り駅で通り過ぎる人全てこちらを見ている気がしました。家に入って少し落ち着きましたが、やっぱり恐い。「お願い、お義姉さんを呼んで、助けて」と夫に懇願しました。

義姉は、仕事を切り上げて自宅まで来て、抱きしめてくれました。『こわかったね、大丈夫だよ、うちにおいで』と言ってくれました。そして、スムーズに精神科にも連れて行ってくれたのです。先生に泣きながら話を聞いてもらい、薬をもらって、義実家で療養させてもらいました。

そのお陰で、1週間ほどでかなり落ち着くことができたのです。お義姉さんが、『よく連絡してくれたね。わたし、精神科でも働いていたことがあるんだよ』と言ってくれました。そうだ、よく考えたら、お義姉さんは看護師さんだったのです。わたしが元気になれたのは、この幸運も大きな理由でしょう。

今はげんきげんきー!

わたしは、友達にも恵まれていました。関東から飛んできてくれる友達もいたし、こっちでできた友達は近所まで来てお話しを聞いてくれました。テレビ電話しようと言ってくれる人も。当時は、何とか味方を作らないと奴らにやられる…と必死だったのに、みんな優しく対応してくれました。感謝しかありません。

両親には、わたしの病気のことは話していません。事件が起こってからコロナ禍になり、再会するころには、あのときのことはなかったことのように、昔のような日常が戻っていました。今では、あれも夢だったんじゃないかと思うくらいです。

1年後には接客のパートもしたし、2年後には幼稚園の役員もやりました。5年後の今は、一人で新幹線や電車にも乗れます。仕事もしているし、趣味や旅行も楽しんでいますよ!あ、薬だけは毎日飲む、という約束は守っています!ちょっと重い話でしたが、みなさんも無理しすぎずに過ごしてくださいね。何か異変を感じたら、ぜひ、だれかを頼ってください。

統合失調症の症状がしんどかったとき、個人的に救われた言動もご覧くださいね。

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コメント

  1. こばやし より:

    辛かったですねー、私の長男33歳も同病です、発症して8年です。暴力暴言が始まりひどくなやみました。

    • 紅茶猫 紅茶猫 より:

      こばやし様
      コメントありがとうございます!
      長男さん、同世代です。お子さんが発症されるのは、また違った大変さがあったのではないかと思います。これからも、お互い無理せず過ごしましょうね。

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