わたしは、病院に行き、自分に合う薬に出会ったことで、以前のように過ごせています。でも、統合失調症の症状が出た初期は、人に見られている気がして、外を歩くのも恐かったです。わざと度数の低いメガネを買ったことも、今では懐かしいです。そんな当時は、たくさんの人に助けてもらいました。（わたしが統合失調症になった日のはなしはこちら）
そこで今日は、統合失調症の症状が出た初期、友人や家族にしてもらったり言ってもらったりして嬉しかったこと、救われたことをまとめたいと思います。
統合失調症の症状がしんどかったとき、個人的に救われた言動5選
では、さっそく、個人的に救われた言動5選をご紹介します！あくまで、個人的な感想ですので、こんな人もいるんだなと思って見てもらえたらと思います。
①会いに来て、くだらない話をしてくれた友達
わたしは、地元から離れて暮らしていたので、昔からの信頼できる友達は遠くに住んでいました。当時は、本気で自分を狙う組織があると思っていたので、”わたしの状況を話しても味方してくれるだろう”と思える人たちに連絡しまくっていました。そのとき連絡した高校時代の友達が、「本当にヤバそうだから、友達と来週そっち行くわ」と言ってくれました。その子たちは、自分を持っていて周りに左右されない芯の強い子です。一人は、人生で会った中で一番の変わり者で世界的にも活躍している子。
会いに来ても何を聞かれるでもなく、マクドナルドで高校生の頃のようにくだらないことを喋っただけ。でも、その子たちに会えたことで、「ああ、わたし、この子たちより（いい意味で？）恐い人いなかったわ。この子たちと友達なんだから大丈夫だわ」と思うことができました。
その子は、うつ病と戦う友達からの手紙も持ってきてくれて、そこには「味方がいっぱいいる」と書かれていました。わたしは本当に恵まれているなあと思いました。
②義実家で療養させてくれた
症状が出てすぐ、わたしは義実家で療養させてもらいました。それまで、義実家に泊まったことすらありませんでしたが、快く受け入れてくれました。自分のこどもは2歳で、こんな状態のわたしとだけ暮らしているのではストレスがたまるんじゃないかと心配だったので、とても嬉しかったです。
義実家は、看護師の義姉夫婦や義両親が住んでいます。味方がたくさんそばにいてくれる状況は、わたしにとって安心できるものでした。隣の犬の遠吠えですら、誰かの陰謀だと思っていた初日に比べ、1週間後にはかなり落ち着き、自宅に戻ることができました。
③今日本中で注目されてるの、沢尻エリカくらいやで
わたしが、人目が恐い、家の中の会話も聞かれている気がすると不安になっていると、義姉が「大丈夫、今日本で注目されているのは沢尻エリカくらいやで」と言ってくれました。当時は、いろいろあって、沢尻エリカさんがワイドショーを騒がせてたときだったので、妙に納得してしまいました。
④行きたいところに連れてってくれた
夫には、たくさんストレスをかけてしまったと思います。でも、わたしの無茶な要求にもいろいろ応えてくれました。
人目は恐いけれど、「どうしても、車で片道2時間のショッピングモールのプリキュアショーに娘を連れて行きたい」と言ったときには、レンタカーを借りてきて連れて行ってくれました。
その時のわたしはと言うと、高速の上で渋滞が起こっているという状況に恐怖していました。みんなが情報をキャッチして、同じイベントに行こうとしているんだと不安になってしまったのですね。でも、プリキュアは可愛かったので、行けて良かったです。支え続けて一緒に人生を歩んでくれる夫には、感謝しかありません。
⑤自宅で子連れで遊んでくれたママ友
わたしは、自分だけがなんでこんなに辛いの…と思っていました。
信頼できる1人のママ友に、「人目が恐くなった」と相談すると、『おうちでもいいから遊ぼう』と言ってくれました。そのときに、「人目が恐いなんて、これからどうしよう、大丈夫かな」と話すと『大丈夫。私も高校生のとき、人付き合いがいやになって不登校になったことあるよ』と教えてくれたのです。
わたしはこのとき、ハッとして、自分のことしか考えられていなかったなと思いました。人間誰しも、人には言わないけれど抱えている何かがあるのだと、気づかされたのです。それからは、辛いのは自分だけじゃないと思えるようになりました。
恩返しできるようになりたい
いかがでしたか？こうやってまとめてみると、わたしは本当に恵まれているんだなあと感じます。わたしを救ってくれた人たちに、恩返しできるような人間になりたいです。読んでいただき、ありがとうございました^^
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